2014.12.20 Special Peace Feather
さて師走真っ只中の本日は、COIN FEATHER最後のラインナップのご紹介です。
他の商品とは一味違ったコダワリのフェザーになりますので、少々長くなりますが、
商品説明、そしてこのフェザーの仕上がるまでの作業風景もご覧ください。
こちらも前回紹介のピースダラーを使用します。このコインを選んだのもコダワリの一つ。
それでは、商品説明から
-Special Peace Feather-
Silversmith自らが形にしたかった理想のフェザーを、手間ひまを惜しむことなく
全て一枚のピースダラーより製作。
通常約38mmピースダラーを叩き、伸ばし、切削。約73mmの大きさにまで肥大させている。
また付属される銀ビーズも、すべて同じコインより叩き出し2枚のパーツを合わせて製作。
注目すべきはフェザーそのもののディテールで、卓越された技術により生み出されたラインは
非常に繊細かつ力強く、1世紀近くの時代を乗り越えてきたピースダラーの鈍い光と相まって
唯一無二のオーラを醸し出す。
ピースと名のつくコインから皆様へ、
CHOOKEより極上のGood Luckを込めて。
Special Peace Feather
¥43000−(税抜)
Size 約H73mm x W9mm
BACK
他とは違いこちらは裏も造り込みます。
あまり細かいことは四の五の言いたくありませんが
このフェザーを造りたかった、我々の自信作です。
そんなフェザーの出来るまで
まずはピースダラーをなまし(火を入れる)少し柔らかくし、糸鋸で切りやすくします。
糸鋸で外周部分を切り抜きメインの2パーツができます。
左がフェザーのボディーその他、右が軸部分その他となっていきます。
ここまでは、他のコインフェザーも同じ行程を踏んでいます。
コイン部分のイーグル面からPEACEの文字も切り出しておきます。
これが結構大事です。
少し叩いたのちボディーからローラーで引き伸ばします。
便利な工具です。
軸部分となる外周も真っすぐにしたのち、伸ばしていきます。
本当便利な工具です。
こんな感じになります。
これだけ伸ばしても、うっすら女神の顔がわかりますね。
だいたいのフェザーの形にボディーを切り抜きます。
切り取った後のコイン部もこのあとまだ出番を控えています。
形をやすりでやや整え、松やにに固定し鏨でフェザーのラインを彫っていきます。
やはりここが一番重要であり、楽しい作業です。
我々のリズムを刻みます。
ラインが完成
両面鏨を入れ終えたのちボディーに少しRをだしておきます。
とりあえずここまでで、切った残りで付属のビーズを造ります。
さらにローラーで薄く引き延ばしたのち、それぞれスタンプを打っていきます。
それを切り抜き、Rを出し、2枚を張り合わせ7個のビーズが完成。
軸造りの作業に移ります。
外周部分からは4パーツつくります。
裏表の軸を先に向かって、細くなっていくよう切り出しヤスリで整え完成させておきます。
これで2パーツ
切れ端の半分は線引きをかけ銀線を造ります。
フェザーループ部分の巻き線となります。
0.5mmの銀線が結構な長さ造れます。
これまた便利な工具です。
これで3パーツ
残りの切れ端でメタルを造ります。
溶かして叩いて薄くし、丸く整え
思いを込めた”福”の文字を刻印
これで4パーツ完成
ここまででフェザー全てのパーツが完成です。
まず軸部分とボディーを鑞付けします。
軸鑞付けのち、再び糸鋸をいれ曲げを入れて行き90%。オーラが出てきました。
しかしこれではまだ完成しません
銀線を巻き付け鑞付け
引き締まった印象に
願いを込めた2パーツを鑞付け
我々CHOOKEの商品のほとんどのものにこの”福”を逆さにした刻印、倒福の文字を
刻ませてもらっています。送った皆様に福来れ
そして我々の永遠のテーマ”PEACE”の文字を添えて
磨いて全てを組んで完成です。
唯一無二のオーラ、ピースダラーの鈍い光、最高です。
この状態で組んだ形でお渡しいたします。
いかがでしょうか、途中作業に集中してしまって写真の撮り忘れが多々ありましたが
少しばかり伝えられたでしょうか、
こちらは受注により毎回この行程で製作していきますので、ラインなどそれぞれ微妙に違ってきます。
またフェザーの向きを逆向きの右向きでの製作も可能です。
ピースダラーがこの世からなくならない限り受注いただければ造り続けるつもりです。
嬉しいことにすでに何件かのご注文いただいております。
師走のこの時期には嬉しい悲鳴といった感じですが、オーダー頂いた皆様楽しみにしていてください。
これにてCOIN FEATHERのラインナップのご紹介は以上となります。
長々とお付き合いいただきありがとうございます。
今年も後残り僅か。あと1回はブログを更新したいと思います。
お問い合わせはcontactよりお願いいたします。